模擬国連は帰国生でないと参加できないーーー。
そんな時代は、もう終わり。
模擬国連に興味を持ち、果敢にチャレンジする非帰国生は年々増加傾向にあります。しかし帰国生に比べ、中学校に入学し初めて本格的に英語を学び始めた非帰国生は、実際の会議において英語力が大きなハンデとなってしまっています。そのために確固とした意見があるにも関わらず発言を控えてしまったり、問題に気づいていながらも質問を躊躇してしまったりと議論に消極的になってしまう非帰国生は少なくありません。
私たちはそれぞれが実際に会議に参加し、まったく同じ経験をしてきました。何十時間、何百時間にも及ぶリサーチの末、満を持して参加したはずの会議が発言なしで終わってしまった虚しさ。発言したいにも関わらず、議論のスピードに自身の英語力が追い付かずプラカードを挙げることのできない焦り。何十か国という各国大使を前に、スピーチの途中で頭が真っ白になる絶望。こうした「非帰国生ならでは」の苦労は、経験した人でないと理解することはできません。
「非帰国生の、非帰国生による、非帰国生のための」模擬国連情報発信ステーション
非帰国生が実際の会議においてアクティブに参加できない最大の要因は英語力の欠如ではなく、むしろ非帰国生に配慮した模擬国連情報の欠如であると私たちは考えます。
すべて英語で書かれた模擬国連支援サイトは存在しますが、日本語の模擬国連情報不足は深刻です。英語の壁のために会議の全容を完全に理解できないまま会議に臨んでしまう非帰国生が後を絶ちません。発言の方法からセリフの一言一句に至るまで細かく規定された模擬国連会議においては、その知識の欠落が非帰国生を消極的にさせる要因となり得るのです。
私たちもぎこみゅ! は非帰国生によって構成された学生組織です。それぞれが非帰国生の直面する「模擬国連の壁」を身をもって体験しているということが、非帰国生のニーズに合わせたピンポイントでの情報提供を可能にしています。
もぎこみゅ!≠啓蒙活動
私たちが活動を展開するにあたって重視しているのは、「この活動はただの啓蒙活動ではない」ということです。
私たちメンバーは模擬国連のスペシャリストではありません。私たちもまた、利用者の皆さんとの交流を通して学びを深めていく立場です。だからこそ、私たちは活動のなかで利用者の皆さんとの対話を最重要視し、メンバーと利用者の皆さんが相互にサポートしあい、互いに高めあう姿勢を貫きます。
私たちのビジョン
私たちの最終的なゴールは、非帰国生が模擬国連に積極的に参加するだけでなく、会議の場で活躍できる環境を作っていくことにあります。
この目標実現に向けて、私たちは以下の3点からアプローチを続けていきます。
①非帰国生の模擬国連への参加を促す情報の発信
②非帰国生のための模擬国連コミュニティ創設
③非帰国生にやさしい模擬国連の開催
非帰国生のための模擬国連、ここに始動です。