私は学校で所属している部活、国際交流部の顧問に大会参加を勧められたのがきっかけで2016年3月25、26、27日の3日間に及んで洗足学園で行われたPacific Rim International Model UN(環太平洋国際模擬国連会議)、通称模擬国連に初めて参加しました。私にとってこの3日間はあっという間で、「英語もままならない、非帰国生であり同時に留学経験も無い私なんかが本当に参加しても良いのだろうか・・・」と不安に感じていた事が嘘のように楽しむことができました。その理由の中には友達を作りに行く感覚でいよう!という気持ちがあったからだと思います。「え?会議をしに行くんじゃないの?」「そんな心構えで良いの?」と感じる方もいると思います。はい、もちろんです。最も大事なことは大会で自分の担当国の抱える問題をいかに解決へ繋げる決議案が出せるかという議会討論を行うことです。私は英会話が出来るのか?と言われれば英検準二級取得程度であったし、何より大会初参加という事もあり会場の雰囲気も何もかもが分からない状態だったので固くなり過ぎないようにしようと思い、まずはコミュニケーションだ!ということからこのような意識を持つようにしていました。実際に友達もできて、現在は模擬国連大会の情報共有をしあっています。
まず模擬国連についてざっと説明すると、一度は皆さん耳にしたことがある国連会議を私達学生が主催側からあらかじめ指定された国の代表者という立場に立ち、準備期間に送られる全体の課題文を読み、自国の現状から問題点と照らし合わせ解決策を考えます。それらをスピーチにまとめ実際の国連会議のように進行していきます。自国と同じ問題点を抱える国や同盟国といかに議決案を話し合えるかが鍵となり、最終的に投票をして可決案を絞るのです。
率直な感想を言うと初日は本当に大変の一言でした。留学経験者や帰国子女生、海外からの参加者もいて周りの子たちの英語力に圧巻し、自分の英語力の無さ特にボキャブラリーの無さを痛感しました。私は同じ国際交流部員の一人と共に一つの国を担当していたのですが、「明日はどうやって乗り切ろうか(笑)」何て話していた程です。まず私は解決案の話し合いをする以前に会議の流れを把握しきれていなかったので、私同様初めての参加、英語にそこまで自信が無いという方は大会開催日までの準備期間から会場に入る前までに模擬国連の会議進行をあらかじめ理解・確認しておくと良いと思います。私の場合は初日の反省を得て、2日目ようやく会議自体の参加に立ち回ることが出来ました。しかし、一番は他校からの参加経験のある方々が大会初心者の私にとても親切に接してくれたことです。解決案の提案内容を分かりやすく教えてくれたり、会議中の細かい動きを説明してくれたお陰だと思います。
しかし会議の流れを掴めばあとは流れに身を任せておけばいいんだ!という訳ではありません。先程から述べているように、自身の担当国の問題を改善するための案を検討しなければならないのです。その為事前準備で外務省のHPや独自の方法をを用いて自国で起きている問題を知っておかなければなりません。同時に担当国と国交を結んでいる国々、国家予算等も予備知識として入れておくと良いです。
実際に参加してみて思ったのは全てが勉強になるということです。周りの語学力の高さから自分自身もっと磨きをかけようと思えるし、同時に外交について学べる機会になりました。たとえ初めての参加でも反省点をこんなにも次に繋げることが出来る、これが模擬国連の魅力であり非帰国生の私が英語を使って少しでも誰かの為に考え、行動を移すことが出来る場だと思います。